高尾 征治 (著), 稲田 芳弘 (編集)
まえがきより一部抜粋
これまで、科学は主として物質世界だけを科学する対象としてきた。
しかし20世紀末から量子力学の登場などにより、その矛盾がほころび始めてきた。
とくに今日に至ってその矛盾は頂点に達し、 もはや物質世界だけを科学するのでは、 エネルギー収支が合わないことがいろいろな分野で噴出し始めている。
にもかかわらず、相も変わらず物質一元論(唯物論)と 精神一元論(唯心論あるいは観念論)の対立はそのまま放置されてきていた。
その哲学的要請に答えるべく提唱したのが、 物質と精神を統合した「弁証法的物神一元論」という新しい哲学的世界観だ。
そこでは、物質世界と精神世界は、ともに陰陽からなり 相互に情報エネルギーを交換しながら変化しているとの 宇宙の大局的ありようが解き明かされている。(中略) 本書では、従来、実験事実は多くあるが その理論的説明が未成熟だった常温常圧原子転換理論を、 「量子水理論」としてまとめて提唱した。
あとがきより一部抜粋
核物理学者をも説得させる常温常圧原子転換理論が必要になる。
そういうことで、著者は理論構築にも重きを置いて研究を進めた。
(中略)つぎに「科学にとって事実こそ第1義的で理論は第2義的だ」 とする千島喜久男博士の考えを重視した。
生前、千島博士も学会から異端視・排斥された。
というのは、ケルブランの生体内核変換説を肯定し、 腸管造血説など自らの革新的血液理論の科学的説明に不可欠だと考え研究した。
(中略)事態はそれまでに留まらなかった!
どうやら、現代科学が遭遇するエネルギー的に解けない4つの大きな謎が まとまって解けそうな手応えを感じた。
称して「現代科学の四大エネルギー矛盾」と言う。
筋収縮、酵素作用、触媒作用、電解核融合がそれだ。
それも、つまるところ、 酵素・触媒作用の量子エネルギー的本質がわからないという一つの矛盾に帰着され、 ニュートリノ絡み量子水理論(周囲常温局所高エネルギー原子・分子連続転換説) で説明できることがわかった。